Calculable Loop Antennaを用いた磁界測定用アンテナの校正(プローブ・アンテナ関連, マイクロ波EMC/一般)

概要

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周波数30MHz以下におけるアンテナ校正は, 一般に標準磁界法で行われており, 標準ループアンテナから理論通りの磁界が発生していることを前提として校正が行われている.本報告では, ループエレメントと180°ハイブリッド回路で構成されている新しいループアンテナと, それを用いたアンテナ校正システムを提案した.提案するアンテナは送信ループアンテナと同様に, 受信用標準ループアンテナとしても使えるため, 標準アンテナ法, 3アンテナ法などの他のアンテナ校正法にも適用可能であり, アンテナ校正の正確さを向上することができる.また, 提案したシステムでは, 送信アンテナ入力端での反射係数と入力電圧を測定することにより, 送信アンテナから発生した磁界の大きさを知ることができるため, 従来用いていた熱電対は不要となった.このアンテナとシステムの妥当性を検証するために, 原理が異なる2つの校正法を用いて校正した結果と比較をした.その結果, 周波数1〜30MHzにおいて校正法の違いによるアンテナ係数の差違は±1dB以内であり, 提案する標準アンテナと校正システムが実用可能であることを確認した.
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-10-20