バイコニカルアンテナの校正とそれによる妨害波測定
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概要
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30〜300MHz帯における妨害波(EMI)測定では, 広帯域アンテナの一種であるバイコニカルアンテナが広く用いられている.このため, バイコニカルアンテナの校正におけるアンテナ配置について, モーメント法を用いて理論的検討を行った.その結果, 低周波数帯では校正用標準ダイポールアンテナと送信アンテナの近接効果が, また高周波数帯では被校正バイコニカルアンテナ近傍における電界強度の不均一性が, 校正誤差に強く影響することがわかった.これらの考察をふまえて, バイコニカルアンテナを誤差0.1dBで校正するためのアンテナ配置を求めた.更に, バイコニカルアンテナによるEMI測定結果と基準ダイポールアンテナによる測定結果の差違について, 点波源モデルを用いて理論的考察を行った.その結果, 測定値の差違は全体として1dB程度以下であまり大きくないが, 水平偏波より垂直偏波の測定のほうが差違が大きく, 特に測定距離3mで顕著になることがわかった.また, アンテナ係数の自由空間値を用いれば, 測定結果の差違が小さくなることがわかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-12-25
著者
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