人間が生成するランダム系列の性質(その2) : 数字・かな・英字, そして口頭・キーボード

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概要

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私たちの以前の研究により, 口頭でのかなと数字, そしてキーボードでの数字による人間が生成するランダム系列には特に次の性質があることがわかった.(a)口頭での数字では生成頻度はほぼ一様であるのに対し, 口頭でのかなは頻度が単調に減少する傾向があること, (b)1列に並んだキーボードを1本指で打つ場合にはキーの中央の数字を多く生成する傾向があること.この報告では, 口頭で英字10文字(AからJまで)をランダムに生成する実験を追加して他の生成条件と対比した.分析方法としては, 頻度と一次階差の分析に加えて繰り返し距離の分布, また, 分布の冗長性, 系列のランダム性, 系列の隣接性の特徴量を算出し, 対比した.また, キー入力では利き手の違いによるシンボルごとの生成頻度の差はないのだが, 一次階差には利き手の違いと考えられる相違が観察されたので紹介する.
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-12-09

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