摂食障害とアルコール依存症の合併例の発症順位と治療歴, および転帰に関する研究
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概要
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アルコール依存症を合併した摂食障害(合併例)を, 摂食障害がアルコール依存症に先行して発症し, 摂食障害治療経験のある者(治療群)とない者(未治療群), アルコール依存症の後か同時に発症した者(後発群)の3群に分け, 各群の臨床像や転帰についての比較検討を行った.対象32名のうちの治療群は, 他群に比べると初診年齢が若く, 摂食障害やアルコール問題が早期に始まつていた.また, 初診時に拒食症浄化型(AN-BP type)が多いことも特徴であつた.6年後の転帰調査での死亡率は他群と差はなかつたが, 症状消失者の割合が少なかつた.摂食障害が先行してアルコール依存症が合併するケースは, 摂食障害の治療を受けた経験をもつ者が少なく, 32%しか存在しなかつた.このことは, 摂食障害の初期治療体制の重要性を示唆するものである.
- 日本心身医学会の論文
- 2005-10-01
著者
-
鈴木 健二
鈴木メンタルクリニック
-
鈴木 健二
国立病院機構久里浜アルコール症センター
-
武田 綾
NPO法人のびの会
-
鈴木 健二
久里浜アルコール症センター
-
武田 綾
独立行政法人国立病院機構久里浜アルコール症センター
-
武田 綾
独立行政法人国立病院機構 久里浜アルコール症センター
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