ソヴェト社会における社会階層の一考察 : 階層の経済的側面を中心として
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概要
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本論文では,1980年代末から90年代初めのソヴェト社会の階層構造の経済的側面を検討した。その結果,次の諸点が明らかになった。第一に,全体としての賃金水準・生活水準は約30年間上がっていない。第二に,肉体労働者の賃金がホワイトカラーよりも高い。第三に,階層間格差が増大している。第四に,生活水準を規定する経済外的要因がある。第五に,新しい階層が生まれつつある。In this paper,depending on statistical materials,I described economical differences between social strata in the Soviet Society.I have gotten the next four findings.1)The standard of living in the USSR has not rised for these thirty years.2)Blue-collar workers are better paid than white-collar workers.3)Earning differentials between strata are enlarging.4)The new strata have appeared.
- 大阪教育大学の論文
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