ソヴェト労働者階級の内部構造
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概要
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ソヴェト社会の社会構造の研究は,現代ソヴェト社会の勤労者の間にみられる格差を実証的に明らかにすることによって,格差克服という社会政策に科学的根拠を与えることを目標としている。この目標を達成するために,ソヴェト社会学者たちは,社会学的調査と国家の統計資料にもとづいて,勤労者の労働・消費・社会生活の現状を分析している。本稿では,これらの資料の若干を検討することによって,ソヴェト労働者の階級内異質化の現状を明らかにしようとした。高度熟練労働者,熟練労働者,半熟練・未熟練労働者の階層間には,種々の点で格差のあることが明らかとなった。There are two classes and one stratum,the workers,peasants and employees in the Soviet Union.These classes and stratum are equal in the relationship to the means of production.However,from the viewpoint of social stratification,actual equality has not yet been achieved in the Soviet Union.In this paper,depending on the results of the sociological researches of the Soviet sociologists,I described various differences between social strata in the Soviet workers.Between the high-skilled,skilled,semi-skilled and unskilled manual workers.I can find many differences in the fields of labour,consumption and social life.
- 大阪教育大学の論文
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