社会階級としてのソヴェト農民:農民と労働者との格差解消をめぐって
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概要
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本稿ではソフホーズ(国営農場)員をも含めたソヴェト農民の階級的地位について,実証的資料にもとづいて明らかにしようとした。すなわち,国勢調査その他の統計資料及びソヴェト社会学者によるソヴェト農民の具体的社会学的調査の結果を利用して,所得・教育・生活様式その他の具体的項目について,階級間差異及び階級内差異を分析した。結果として,格差が存在することは認めなければならないが,部分的には格差解消に向っているものと判断する。In this paper we considered the social status of the Soviet peasants in the next three aspects. They are the legal difference between workers and peasants, the social difference between them, and the intra class difference of peasants. We came to the following conclusion. At first, peasants are coming close to workers in the actual aspect of the organization, even if both are different in legal sense. Secondly, peasants are partially coming close to workers, though the difference between them exists. Thirdly, peasants are separated to several strata and each stratum has its own feature.
- 大阪教育大学の論文
- 1983-02-28
著者
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