繰り返し観測時刻にゆらぎのある場合のエイリアシングについて
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概要
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定期船観測のように繰り返し観測時刻にゆらぎのある場合に,潮汐信号のエイリアシングがどの程度成立するのかを研究した。エイリアシングすると調和解析が解けなくなる場合を設定して,人工的に観測時刻にゆらぎを与えたところ,観測誤差がなければ1秒未満のごく僅かなゆらぎによってエイリアシングの制約から外れ調和解析ができるようになった。ただし,誤差に対して強靭な解を得るためには,より大きな観測時刻のゆらぎが必要である。観測期間を2年間にした試算では,10分程度のゆらぎがあることが望ましかった。
- 日本海洋学会の論文
- 2004-11-05
著者
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