衛星海面高度計資料を用いた海面変動の研究
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概要
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衛星海面高度計資料を海洋物理学で用いるために必要な処理法について解説する。また,求めた海面力学高度場の解析から得た著者の研究結果を,東から接近して来た中規模渦と黒潮との相互作用を中心に紹介する。23°N付近を西進する中規模渦は,沖縄南方で一部が黒潮に取り込まれ,黒潮の沖合い側の境界の変動としてトカラ海峡を抜けて四国南方まで移流する.また,黒潮続流から切離した渦が本州南方の黒潮大蛇行に接近する場合には,黒潮の流路が大きく変形する強い相互作用が生じていることが明らかになった。さらに,九州東岸の黒潮の変動に応じて豊後水道の水温が変化する可能性を指摘した。
- 2002-03-05
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