スジグロチョウ幼虫に対するアオムシコマユバチの寄生実験
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概要
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1. 小金井産モンシロチョウ幼虫を宿主として生育したアオムシコマユバチを用いて, 2令のモンシロチョウ幼虫およびスジグロチョウ幼虫に対する宿主選択実験を行ったところ, モンシロチョウ幼虫への平均寄生率94.0%, スジグロチョウ幼虫へのそれは30.4%を示した。2. スジグロチョウ幼虫への人為的産卵実験では, スジグロチョウ幼虫15個体に総数378個のアオムシコマユバチ卵を産下させることができた。そのうち, 207卵(54.8%)は宿主血球の非特異的細胞性防御反応(encapsulation)を被り, 138卵(36.5%)は胚子発生を完了し, 1令幼虫に達していた。残りの33卵(8.7%)は卵状態にとどまったままであったが, 防御反応は被っていなかった。3. 小金井産スジグロチョウ幼虫個体群内に, 防御反応を発現しやすい個体と発現しにくい個体が混在している事実がみられた。
- 日本昆虫学会の論文
- 1971-12-20
著者
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