リスポンシブシステムの信頼性に関する一考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
リスポンシブシステムは,並列・分散システムにおいてリアルタイム性とフォールトトレランス性を兼ね備えたシステムである.フォールトトレランス性を実現するためには,空間冗長方式と時間冗長方式がある.フォールトトレランス性を高めるアーキテクチャとしては,ハードウェアのスペアを備えた空間冗長方式にディスクのミラー化のようなデータのレプリカを複数作成してを組み合わせる方式が一般的であった.しかし,高性能化等の目的から,並列・分散システムの研究が進むにつれ,ハードのスペアを持つことなしにフォールトトレランス性を実現する方法が研究されている.リアルタイム性を実現するには,デッドライン制御等を行っている.プロセッサがデットライン違反を検出すると,輻輳や障害などシステムに異常が発生したと見なす.回復処理は,再試行やリブートを実施しており,効果的には,フォールトトレランス性を実現する時間冗長方式を実行していることと等価である.つまり,リアルタイム性を実現するために用いたデッドライン違反検出のような時間管理処理はフォールトトレランス性向上にもつながる.本稿では,デッドライン違反等の時間管理手段を障害検出手段として用い,陣害検出までの状態を考慮したリスボシンブシステムの信頼度モデルを提案する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-09-05
著者
関連論文
- B-7-71 機密情報に対する高信頼化手法の一考察
- 分散オブジェト指向ネットワークセキュリティに関する一考察
- 分散環境におけるセキュリティ相互運用性について
- 分散システムにおけるセキュリティについて
- 分散リアルタイムシステムにおけるセキユリティサービス
- 分散リアルタイムオペレーティングシステムのセキュリティサービスに関する-考察
- リスポンシブシステムの信頼性に関する一考察
- 障害検出方式に関する一考察