SSローカルエリア測位システムの検討(1)
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概要
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ローカルエリア測位システムは、制限されたエリアにおいて、移動局の位置を固定局で測定し、移動局の集中制御を目的としている。我々は、ローカルエリア測位システムを2つの範疇に分けて検討を行っている。まず、第1はレピータ方式である。移動局の位置を複数の固定局で測定する場合、固定局間の時間同期が大きな問題となる。レピータ方式は、固定局より発信された電波を移動局で周波数変換等の処理を行い、固定局に対して返送する。固定局は、自己のクロックを基準に往復絶対時間が測定可能であり、高精度の測定が可能となる。第2は発信オンリ方式である。移動局は、単純に電波を発信する機能のみを有する。複数の固定局で受信した信号を用い、双曲線航法などのアルゴリズムを使用し、移動局の位置を測定する。この場合、固定局間の時間同期をどのように実現するかが問題となる。現在我々は、第1段階としてレピータ方式の原理検討を行っている。電波を使用した測位システムにおいて、誤差を生じる大きな要因は多重伝搬環境である。現在、多重反射により発生する誤差の評価をシミュレーションで検討、更に実験で確認するため、ハードウェアの動作原理の確認を行っている。今回は、これらの点を報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-09-05
著者
-
遠藤 守
クラリオン株式会社情報通信研究所
-
三塚 秀一
クラリオン株式会社情報通信研究所
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青山 和史
クラリオン株式会社情報通信研究所
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中鉢 善樹
クラリオン株式会社技術研究所
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三塚 秀一
クラリオン技術研究所
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中鉢 善樹
クラリオン(株)技術研究所
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