視覚障害者のためのコンピュータ・インタフェース
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概要
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社会の情報化とともに、近年、コンピュータを介しての文字コミュニケーションが一般的になってきた。このことは、これまで情報へのアクセスが難しかった視覚障害者にとっては極めて好都合である。実際に、パソコンやコンピュータ・ネットワークに代表される情報・通信技術の活用が図られ、視覚障害者の文字コミュニケーションの環境は大きく変貌した。 最初の成果は、重度の視覚障害者が独力で墨字(普通の文字)を書けるようになったことであろう。パソコンに音声出力装置を接続し、専用のワープロソフトを起動すると、キー入力された文字や画面表示が読み上げられ、ユーザはこれを聴きながら、文章の入力や編集、印刷ができる。一方、墨字を読むことについては、光学式文字読み取り装置が活用されるようになった。これを使って印刷文章をパソコンに読み込み、点字や音声に変換する。また、視覚障害者にとっては、電子データ化されている文字情報が有用である。パソコン通信で供給される情報や、CD-ROMに収録された電子図書などを点字や音声に変換して読み、弱視者は、拡大表示で読む。さらに、パソコン上で点字を電子データとして処理すれば、能率が著しく向上する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-08-13
著者
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