多国間通信を想定した文書処理の一手法

概要

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近年、文書情報の広範囲な流通、効率の良い相互交換を行うニーズがますます高まってきている。CCITT/ISOにおけるODAの標準化作業もこの一連の動きのもとで進められたものである。現在の文書通信システム(図1-1)は、文字フォントに対応するコードをメディアとして、交換する方式を採っている。一般に、文字のコードの規則は、国、組織によって異なり、このために、このような文字の構造特徴とは無関係な交換方式では以下のような問題を生じる。(1)異なる文字体系の送・受信側において、予め用意していない文字を表示が不可能(2)文字体系が送信側と受信側と同じであっても、予め用意していない文字フォントを表示することが不可能(3)文書の編集・再利用に手間がかかる。将来の多国間通信では、文書の再利用性も含めて、相互の交換可能性が求められる。これは、受信社側で送信者が自分の意図通りに文書を表示すること、及び編集や再フォーマットなどの処理も可能とするものである。(図1-2)
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-09-26