光パッシブネットワークにおいて不均一受光レベルの及ぼす影響の検討

概要

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光パッシブネットワーク上で多地点からの映像を収集するシステムは一芯の光ファイバで散十端局からの映像収集が可能であり、FM変調方式を用いたアナログ伝送による低コスト化が可能である。また各端局からの光信号は無中継伝送を基本としてセンタ局へ導かれるため、ある端局に故障が生じても他の端局はその影響を受けないという高信頼性の特徴も有する。しかし一芯の幹線光ファイバにより情報収集を行うが故に、幹線光ファイバで切断などの傷害が生じた場合には傷害地点より下流の端局からは伝送が不可能となり、ループ状のシステム形線を取るといった冗長形態の考慮も必要となる。一方この伝送方式で同時伝送局数を検討する際には、各端局からの信号光波長の近接によるビートが伝送品質を劣化させ得ることを考慮しなければならない。これまでの検討で波長間隔とビート雑音の関係が様々な解析・実験を通して明らかにされてきた。しかしこれまでの検討では、各端局の信号光のセンタ局での受光レベルは均一であることを仮定してきた。上で述べたようなループバックからの伝送時にはセンタ用での受光レベルは不均一になり、伝送品質の解析も改めて必要になると考えられる。本報告では、各端局からの信号光がセンタ局で不均一な受光レベルで受信される場合の伝送特性についてその基礎検討結果を述くる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-09-18

光パッシブネットワークにおいて不均一受光レベルの及ぼす影響の検討

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