UBRを用いたTCP/IPのファイル転送特性の評価
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概要
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計算機ネットワーク上のアプリケーションが必要とする帯域が増大し、従来の10Mbit/sのイーサネットでは帯域の不足を生じている。このためATMをはじめとした広帯域の伝送方式がバックボーンネットワークとして普及しつつある。計算機ネットワークではOSIモデルのネットワーク層およびトランスポート層のプロトコルとしてTCP/IPが事実上の標準となっており、TCPによる再送で信頼性を保証している。ATM上にTCP/IPをのせた場合、セル損失はIPパケットの損失となり、TCPでの再送の原因となる。特にATMのべストエフォートサービスの1つであるUBR(Unspecifie BitRate)サービスでは、統計多重効果によりネットワークの有効利用が可能な反面、多重部のバッファ容量以上のトラヒックの集中が発生すると、バースト的なセル損失が発生し、再送に伴うファイル転送時間の増加が生じる。本稿ではTCP/IPをUBRにのせた場合に、セル損失がファイル転送時間に与える影響を2ノードモデルのシミュレーションにより求めたのでその結果を報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
著者
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