Wireless DANにおけるプロセス間グループ通信手法
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概要
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Wireless DAN(Desk Area Network)とは、携帯情報機器(ノートPC、PDAなど)を持ち寄るだけで周囲に存在する機器を認識し、ネットワークを自律的に生成する通信プラットフォームである。各機器がそれぞれ通信可能な機器の情報を交換し合い、グルーピング可能かどうかを自律的に判断することにより、サーバを用いることなく複数の機器間でのマルチキャスト通信を可能にしている。その結果、固定設備を必要とせず、いつでもどこでも携帯情報機器間で通信を行うことができる。Transport Managerでは、プロセスグループ(以下PGと呼ぶ)に関する情報を各機器間で交換し、PG情報の一意性を実現している。PGの構成に変更が生じた場合は、変更したことを通信可能な機器すべてにプロードキャストし、必ずハンドシェイクを行う。それに加えて、PGの構成情報を機器グループのメンバーに要求し、メンバーがそれに応答するプロトコルも持っているため、その場に近付いてきた機器はPGの存在を認識することができる。また、グループ内で信頼性のあるマルチキャストを実現する場合、各受信者がデータの送信者に対して確認応答パケットを送るという、1:1の延長ともいえる1:nのマルチキャスト方式が一般的である。しかし、グループの各メンバーが相互にデータを送信し合うような状況においては、自分以外の他のメンバーすべてに対して確認応答を行わなければならず、グループのメンバーが多ければ多いほど確認応答パケットも増加することとなる。そこで、確認応答パケットを同報転送しPGのメンバーすべてに対して確認応答を行う確認応答共有型マルチキャストを提案する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
著者
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多鹿 陽介
(株)東芝研究開発センター
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多鹿 陽介
東芝
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多鹿 陽介
(株)東芝
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山口 尚吾
(株)東芝研究開発センター
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堀口 健生
(株)東芝 関西研究所
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岩村 和昭
(株)東芝関西研究所
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松原 伸三
(株)東芝関西研究所
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堀口 健生
東芝
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