宇宙線による土中水分の測定の試み
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
土中の水分量を測定するには, 一般に電気乾燥炉や中性子水分計を用いて測定される.乾燥炉を使用する方法では, 試料を大量に使う場合には時間がかかる.中性子水分計では比較的早く結果を知ることができるが法律の規制を受けるので一長一短である.これらに対し, 宇宙線のμ粒子を使用することにより人工放射線と違って規制を受ける必要がなく, ほぼ安定したエネルギーを自然界から受けることができる.μ粒子を利用する検出管を試作して土中の水分量を測定した.その結果, 電気乾燥炉で測定した値と比べ, 誤差2.8%の精度で含水比を推定することができた.μ粒子の利用による土中水分の測定は, きわめて有効な測定方法であることが実証された.
- 一般社団法人日本応用地質学会の論文
- 1999-12-10
著者
関連論文
- 宇宙線による土中水分の測定の試み
- 関東ローム地帯のベーン試験などについて
- 975.セメントおよび生石灰と粘性土の混合処理効果について(浅層安定処理工法)
- 947.関東ローム地帯のベーン試験などについて(特殊土層におけるサウンディング)
- 締固め試料の長期浸漬による透水係数の変化
- 786.締固め試料の長期浸漬による透水係数の変化(締固め)
- 転圧試験機の試作について
- 128.砂質地盤におけるベーンセン断試験
- 水文環境計測におけるリモートセンシングの期待と課題
- 航空機撮像データによる屋上緑化可能面積の評価に関する研究
- 走行荷重が作用するRCはりの曲げ耐力と動的影響に関する研究
- 流出関数法における単位降雨時間とその影響について
- 流出現象の実験的研究〔英文〕
- 年間を通した実験的手法による屋上緑化の放射収支特性に関する研究
- 実験的手法による屋上緑化の熱環境緩和効果に関する研究
- 熱赤外サーモグラフィによる瓦屋根面温度測定と顕熱クラックスの算定
- 地中レーダで探査した電磁波反射特性に基づく森林土壌特性の評価
- 保水性建材の住宅屋根への適用による屋内外の熱環境緩和効果
- 森林土壌の保水能評価に対する衛星データの利用
- 都市物質の増加に伴う地表面蓄熱量の変化に関する研究
- 都市化に伴う地表面温度変化のモニタリングと熱環境評価への利用に関する研究
- 保水性舗装の熱環境緩和効果に関する実験的研究
- 砂漠域における大気境界層の特性と季節変化について
- 航空機MSSによる公園内植生NDVI測定と樹種別の特徴
- フローティングカバー工法
- コンクリート床版橋施工におけるノロ漏出が構造体コンクリート強度に及ぼす影響に関する研究
- 3128 走行荷重が作用するRCはりの曲げ耐力と動的影響に関する研究(スラブ,曲げ)