インタクトな花崗岩類の拡散性・透水性研究における鉱物粒内変形微小構造の意義

元データ 1999-08-10

概要

インタクトな花崗岩類の場合でも, 構成鉱物粒内には多かれ少なかれ変形微小構造が形成されている.それらの微小変形構造は, 微小割れ目形成, 微小断層, 微小褶曲, 回復, 再結晶という過程を通じて形成される.これらの微小変形構造の中のサブミクロンサイズの割れ目やガウジはインタクトな花崗岩類の拡散や透水の通路になっている.実際に, 過マンガン酸カリウム水溶液を用いた毛管実験によって, いわゆるマイクロクラックやグレインバウンダリー以外の鉱物粒内にも水溶液の通った痕跡がEPMAにより確認される.変形微小構造内にサブミクロンサイズの割れ目やガウジが多く作られていることから判断して, インタクトでマイクロクラックの少ない花崗岩類の拡散や透水を評価する上で, 偏光顕微鏡による変形微小構造の種類や量の評価は重要な視点となろう.

著者

小坂 和夫 日本大学
小坂 和夫 日本大学文理学部
竹村 貴人 日本大学大学院総合基礎科学研究科
竹村 貴人 日本大学大学院理工学研究科

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