モンモリロナイト族鉱物含有骨材を使用したコンクリートの凝結特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The authors recognized in the previous study that major problem of the quality of aggregate containing montmorillonite group was rather in workability loss than in properties of hardened concrete such as reduced strength or resistance to freezing and thawing and increased of drying shrinkage. In this study, the influence of montmorillonite group on the fresh concrete properties, especially setting property was examined. The main results obtained in this study are as follows: 1) Flow value was reduced and setting time was accelerated in mortar containing montmorillonite group compared to those in mortar without montmorillonite group. These phenomena related to montmorillonite group content and cation exchange capacity of aggregate. 2) Aggregate containing montmorillonite group, indicating high water absorption, affected both flow value and setting time. But aggregate without montmorillonite group, having high water absorption, simply affected flow value, did not setting time. 3) Potassium ion and sulfate ion concentration of pore solution obtained by mortar containing montmorillonite group was low compared to that of mortar without montmorillonite group at the early age. The ratio of exchangeable potassium ion at surface layer to that of in core of aggregate containing montmorillonite group was increased through the early age of mortar. 4) Accelerated setting was observed in case of mortar containing montmorillonite group which exchange-able cation was exchanged by sodium or calcium ion, but not observed in case of that exchanged by potassium ion. 5) In the case of mortar containing montmorillonite group, the third exothermic peak was observed between first peak and second peak in hydration process. The third peak was not recognized in the case of mortar without montmorillonite group. The accelerated initial setting was observed during the third peak period. The calorific value of the third peak closely related to the montmorillonite group content of aggregate and reaction ratio of gypsum of cement. 6) From the results described above, accelerated setting by montmorillonite group might be caused by following process. Ion exchange between calcium ion in montmorillonite group of aggregate and potassium ion in mortar pore solution from cement happens. Calcium ion concentration of pore solution is increased. Dissolution of gypsum from cement is controlled by high calcium ion concentration of pore solution. Hydration process of cement mineral, such as C_3A and C_3S is changed. Accelerated hydration is recognized as third exothermic peak. Finally, accelerated setting by aggregate containing montmorillonite group occurs.
- 一般社団法人日本応用地質学会の論文
- 1993-12-10
著者
-
林 順三
(株)熊谷組技術研究所
-
藤原 靖
大成建設株式会社 技術センター
-
藤原 靖
大成建設
-
佐々木 肇
株式会社間組 技術研究所
-
宇治 公隆
首都大学東京大学院 都市環境科学研究科都市基盤環境工学専攻
-
脇坂 康彦
建設省九州地方建設局:(現)建設省土木研究所
-
藤原 靖
大成建設 技術セ
-
前田 照信
(株)間組技術研究所
-
市川 慧
建設省土木研究所
-
宇治 君隆
大成建設株式会社技術研究所
-
林 順三
株式会社熊谷組技術研究所
-
三谷 哲
株式会社熊谷組技術研究所
-
前田 照信
株式会社間組技術研究所
-
宇治 君隆
東京都大 大学院工学研究科
-
宇治 公隆
東京都立大学大学院 工学研究科
-
市川 慧
土木研
-
三谷 哲
(有)ジオ・オフィス三谷
-
藤原 靖
大成建設株式会社
-
佐々木 肇
(株)間組技術研究所第3部第2研究室
-
佐々木 肇
株式会社間組
-
三谷 哲
株式会社熊谷組
-
宇治 公隆
大成建設(株)技術研究所
-
林 順三
株式会社熊谷組
-
前田 照信
株式会社間組
関連論文
- そしてこれから -技術者の夢が未来をつくる-
- 1109 超軽量PCaカーテンウォールの実用化検討 : (その2 ファスナー耐力性能)
- 1108 超軽量PCaカーテンウォールの実用化検討 : (その1 硬化コンクリートの性状)
- 1579 セラミック系軽量骨材を使用した超軽量コンクリートの特性 : その2 : 硬化性状及び耐久性
- 1578 セラミック系軽量細骨材を使用した超軽量コンクリートの特性 : その1 : 調合および圧縮強度
- GISによる自然度評価およびオオタカHSIモデルからみた建設事業地選定の可能性について
- 自然度・防災度を評価軸とした大規模地形改変工事地域周辺の複合評価
- 自然度・防災度に注目した大規模地形改変工事地域周辺の複合評価
- 風化花崗岩系骨材の有効利用に関する基礎的研究
- 超遅延剤
- 水和生成相組成や細孔構造の変化からみたセメント混合物の変質
- A3 "ナトリウムベントナイト"の交換性陽イオン組成および間隙水組成
- 1709 路盤材としてのラテライトおよびラテライト性土 : ナイジェリア
- タイ・メコン河沿いの地盤環境
- 2661 地盤改良 (静的締固め工法) への適用に向けた膨張硬化性状を有するリサイクル材に関する検討
- X線マイクロアナライザーを用いた硫酸ナトリウムによるモルタルの劣化進行に関する検討
- モンモリロナイト族鉱物含有骨材を使用したコンクリートの凝結特性
- 連続地中壁工法におけるコンクリート打ち込み時に発生する鉄筋かごの引き込み現象に関する研究
- 連続地中壁工法における鉄筋かごの引込み力に把握に関する研究
- B14 ナトリウムベントナイト中のナトリウムイオンの存在形態
- B14 ナトリウムベントナイト中のナトリウムイオンの存在状態
- 凝結時間を遅延させた泥水セメント系材料の凝結硬化特性と適用
- ブルキナファソ国砂漠化地域での地下ダムによる水資源開発の可能性 : 砂漠化防止のための社会基盤整備の観点から
- 六価クロム
- 花崗岩の画像解析による風化度区分
- ブルキナファソでの乾季水資源開発としての地下ダム構築と植生影響調査(地盤工学における生態系を考慮した環境評価)
- 砂漠, 沙漠, 土漠 進む砂漠化と防止への取組み
- 画像解析による風化花崗岩の品質区分
- 地中構造物, トンネル(第25回土質工学研究発表会総括および一般報告)
- 現場報告 福智山ダムの骨材製造での濁沸石の推移と賦存量
- 1027 まだ固まらないモルタル中の自由水の塩化物イオン濃度の経時変化
- フレッシュモルタルの塩化物イオン濃度の経時変化
- 掘削土および伐採木材を用いた現位置におけるリサイクル--3種類の建設副産物のリサイクル適用事例 (特集:建設廃材、災害時泥土等各種材料のリサイクル工法とその事例)
- 超遅延型泥水固化材の大深度山留壁への適用
- 一般、土木地質
- TBM貫入速度の予測について : 硬岩地質における小断面TBMの事例研究
- TBM(トンネルボーリングマシン)の施工性と地山条件の関係について : 硬岩地質における小断面TBMの事例研究
- 流動床灰を多量に使用したコンクリートに関する実験的研究
- 志賀原子力発電所2号機 フライアッシュを利用した高流動コンクリートの施工
- 浄化の実際--浄化技術の開発と浄化事業への適用〔含 質疑応答〕 (〔土壌物理研究会第43回〕シンポジウム 土壌の汚染と浄化--土壌物理学の貢献)
- 加圧に伴うフレッシュコンクリートの体積変化と棒鋼の挙動に関する実験的研究
- 透過性浄化壁による六価クロム汚染地下水の浄化
- 透過性地下水浄化壁工法の開発から施工まで
- 高未燃分含有石炭灰の各種汚染物質の吸着特性に関する基礎的研究
- 有害有機化合物と土壌・地下水の相互作用に関する研究
- 地下水浄化の反応材としての鉄粉と六価クロムとの反応性 (環境問題特集)
- スメクタイト族鉱物含有骨材の簡易品質判定法に関する研究
- アルカリ骨材反応に関する研究
- 炭素繊維シ-トと帯鉄筋の両者で補強したコンクリ-ト柱の応力度-ひずみ関係
- 炭素繊維シ-トによる土木構造物の補強--横拘束条件下の応力-ひずみ関係
- ブルキナ・ファソ国における地下ダムを用いた砂漠化防止への取り組み (特集 砂漠化防止の実践的取り組み)
- ダムコンクリートにおける粘土鉱物含有骨材の有効利用
- 弾性波による切羽前方調査法に関する適用実験
- 旧豊多摩監獄の解体調査-2-コンクリ-トの耐久性について(資料)
- 炭酸ガスを含む水中のモルタル侵食について-1-
- コンクリ-トの中性化測定法に関する2・3の考察
- 下水によるコンクリ-トの侵食に関する研究-1-
- 炭素繊維シートで横拘束した鉄筋コンクリート橋脚の終局水平変位の算定法
- 炭素繊維シ-トで拘束された鉄筋コンクリ-ト橋脚のじん性評価式の提案
- 炭素繊維シ-トの横拘束効果を考慮したRC橋脚の耐震補強法--実験に基づく横拘束効果の評価方法 (特集:耐震補強技術)
- ダブルミキシングで作製したセメントペ-スト,モルタルおよびコンクリ-トの諸性質
- アルミニウム粉末の発泡を制御したプレパックドコンクリ-トの研究
- 防菌コンクリート
- 1110 コンクリート中の水酸化カルシウムの移動と反応
- GISを活用した防災度・自然度総合評価におけるオオタカHSIモデルの統合化検討
- コンクリ-ト中の塩分含有量測定器の開発と今後の課題
- 高分子系混和剤を添加した水中コンクリ-トに関する研究-1-新しい水中コンクリ-トの基本的な性質
- 建設工事における風化変質作用の取扱い方 : 8.風化変質作用によるダム建設上の問題点
- 技術者の良心と責任感の自覚
- 高強度連壁コンクリ-トとその実施例 (特集 最近の建築基礎工事とコンクリ-ト)
- 1113 濃度の異なるNa2SO4溶液に浸漬したモルタル試験体の物理的特性(腐食・防食)
- 3213 連続繊維シートの弾性係数の相違が鉄筋コンクリート橋脚のじん性に及ぼす影響(繊維(構造))
- 2098 海洋環境下における炭素繊維シート補強部材の耐久性評価(耐久性)
- 2082 束ね施工を考慮したフレキシブル鉄筋の付着特性(付着・定着・継手)
- 2120 シート状炭素繊維による既設構造物の耐荷性能向上機構(長織維-II)
- 1025 高品質モルタルによる低レベル放射性廃棄物貯蔵用模擬コンクリートピット充填性試験(フレッシュコンクリートーII)
- 1125 モンモリロナイト含有骨材を使用したコンクリートの物理的性質(骨材)
- 1112 濃度の異なるNa2SO、溶液に浸潰したモルタル供試体の化学的特性(腐食・防食)
- 2015 炭素繊維シートで横拘束されたコンクリート柱の応力度一ひずみ関係(コンクリート構造の耐震技術 診断,補修・補強)
- 1100 コンクリートへの塩分の拡散浸透に関する表面塩分量の定式化(腐食・塩害)
- 1126 モンモリロナイト含有骨材とセメントとの鉱物化学的反応(骨材)
- 2019 流動床灰を多量に使用したコンクリートに関する基礎的研究(セメント,混和材料)
- 1142 EPMAを用いたモルタルの硫酸塩による化学的腐食判定(腐食・防食)
- 1030 高流動コンクリートによる明石海峡大橋4Aアンカレイジの施工(高流動コンクリート)