スケーラブルテープアーカイバにおけるテープマイグレーションを用いた負荷分散手法とその性能評価 (高度データベース論文特集)

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本論文では, 小規模なテープアーカイバを一つのエレメントとし, それらを物理的なテープの移送を可能とするテープマイグレーション装置により結合することで構成するスケーラブルテープアーカイバにおける負荷分散手法並びにその有効性について述べる. 小規模アーカイバは近年のマルチメディア応用の急速な進展に伴い, 近い将来コモディティ化することが期待されており, これらの安価なエレメントアーカイバを任意台数結合することにより所要の規模のアーカイブシステムを柔軟に, かつ廉価に構築することが可能となる. 本論文では多数台のエレメントアーカイバ間での負荷分散アルゴリズムについて述べるとともに, シミュレーションによりその有効性を明らかにする. テープマイグレーション機構を用いてアクセス頻度の偏りを平たん化することにより, 大幅な性能向上が得られることを示す. また, テープマイグレーション機構はテープドライブの故障に対して有効であることを示すとともに, ファイルストライピングを用いた場合においても性能向上が得られることを明らかにする. 更に, 衛星画像データベースに対するアクセス履歴を用いてシミュレーションを実行し, 実アプリケーションに対してもテープマイグレーション機構が有効であることを示す.
1999-01-25

スケーラブルテープアーカイバにおけるテープマイグレーションを用いた負荷分散手法とその性能評価 (高度データベース論文特集)

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