スーパーデータベースコンピュータ(SDC)における性能可視化ツール

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高並列リレーショナル・データベース・サーバーである「スーパー・データベース・コンピュータSDC」は、ディスク2台とプロセッサ5台(処理用4台、制御用1台)を共有パスで密に結合した処理モジュール(PM)を高機能オメガネットワークで疎に結合したハイブリッドアーキテクチャをとる。SCDのようなマルチプロセッサシステムの動作は非常に複雑であり、それを正確に把握することは因難である。しかしながらシステムを効率良く動作させるためには、その性能を定量的に評価することは極めて重要なことである。システムを評価することは、まずシステムを測定し、次に性能を解析するという2つのフェーズからなる。第一のフェーズであるシステムの測定には、性能を評価・解析するためのデータ(以下、性能データ)を収集することにほかならない。現在SCDには共有バスの使用率を測定するツールと、プロセッサ及び共有メモリの使用状況を測定するツールが用意されている。第二のフェーズである効果的なシステムの評価は、非常に複雑でしかも大量なデータが必要とされる。これらのデータを解析するためには、得られたデータを幾何学的な図形に変換し、システム開発者にとって必要な情報を、十分理解しやすい形で提供する必要がある。本論文では、得られた性能データを可視し、SDCの性能評価及び解析を支援するための「性能可視化ツール」についてその構成及び測定結果を報告する。
1992-02-24

スーパーデータベースコンピュータ(SDC)における性能可視化ツール

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