モジュール相互間の関係複雑度に基づくソフトウェア品質評価モデル : ネストによる例題
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概要
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モジュール(群)相互間の関係複雑度に基づくソフトウェア品質評価モデルを提案する. 品質(障害密度)は個々のモジュールの複雑度に依存するのではなく, 機能的にまとよった単位(複数モジュールからなる)に依存することを, 回帰分析と判別分析により実験的に検証する. そこでは, 回帰分析と判別分析に, AIC(赤池情報量規準)により改良した変数増減法を応用し, 最適なソフトウェア品質評価モデルを得ている. 上記の複雑さの特徴に着目して, 本研究では, McCabeの設計時の複雑さの尺度integration complexity S_1を機能単位内から機能単位間の制御構造に拡張した応用サイクロマチック数S_1'を提案し, その有効性を実験的に検証する. 尺度S_1'では, モジュールの実行条件のネストを考慮し, 機能単位内のみに影響(スコープ)を与える実行条件と, 機能単位間にまたがる実行条件を分離カウントする. これより, 機能単位相互間の関係の複雑さが測定可能となり, ソフトウェア品質評価の精度を大幅に向上させることができる. 機能単位の複雑さを測る応用サイクロマチック数の尺度を備えた本評価モデルにより, ソースコードの複雑度からソフトウェア品質の善し悪しの予測制御が可能となる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-05-25
著者
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