ソフトウェア品質を評価する複雑さのメトリックスのプロジェクト非依存性の検証
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ソフトウェア品質と複雑さの間には, プロジェクト特性に依存しない不変な定量的関係があることを, 分散分析の理論と実験で検証する。C言語ソフトウェア品質を, 欠陥件数と欠陥密度(単位プログラム長当りの欠陥発生件数)の組合せにより, "良", "普通", "異常"の三つにクラス分けして評価する。C言語の複雑さは, オペランドオノベレータの定義数や出現数を測定する Halsteadのメトリック等コードメトリック群と, 条件文により実行が制御されるノード数を測定するスコープ数等構造メトリック群から測定する。改造ベースで開発された, プロジェクト特性の異なるソフトウェア(オンライン系ソフトウェア85 × l0^3行, 562標本とバッチ系ソフトウェア39 × 10^3行, 57標本)への2元分散分析。判別分析・重回帰分析適用実験により, (1)「改造部プログラム難度」等の改造部に対するコードメトリック群は, 品質の判別に最も大きな影響を与えること, (2)プロジェクト特性を客観的に特徴づける構造メトリック群は品質評価に補足的な影響を与えること, (3)障害密度と複雑さの間の関係を表現する最適な回帰モデルは異なったプロジェクト特性間で不変なことを明らかにした。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-07-01
著者
関連論文
- ソフトウェア品質分類木の生成・評価方法
- 流用率と流用部・改造部間のインタフェースの複雑さによるソフトウェア保守品質評価方法
- ソフトウェア品質を評価する複雑さのメトリックスのプロジェクト非依存性の検証
- C言語ソフトウェア保守工程におけるHalsteadのソフトウェアサイエンス計測と障害密度との関係の分析
- モジュール相互間の関係複雑度に基づくソフトウェア品質評価モデル : ネストによる例題
- 判別効率によるソフトウェア品質判別モデルの評価方法
- 複雑さの尺度に基づく欠陥モジュールの判別方法
- 母体からの影響を考慮したソフトウェアコスト見積りモデルのAICによる構築