リアルタイムシステムにおける2次キャッシュ競合ミスの回避
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大規模ダイレクトマッピング2次キャッシュを有するRTS(リアルタイムシステム)においては, そのヒット率が高くない場合, そのシステムの性能は物理ページの割当て状態に大きく依存する. この問題を解決するために, 本論文では, サービス中にメモリの動的確保・開放を行わないRTSを前提として, 2次キャッシュの競合ミスを最低にする二つの最適化手法を提案する. また, MIPS R 4000プロセッサにおける, その評価例を, 実際のRTSのトレースデータに基づいて, シミュレーションにより明らかにする. これらの手法により, 上記プロセッサを使用したRTSにおいて, 2次キャッシュの容量を128KB〜1MBに変えた場合, システムの性能をおよそ30〜100%改善することが可能である.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-10-25
著者
関連論文
- リアルタイムシステムにおけるRISC性能の解析
- 運用データを利用した大規模オンライン情報処理システム用信頼性保証方式
- リアルタイムシステムにおける2次キャッシュ競合ミスの回避
- リアルタイムシステムにおけるRISC性能解析の精度検証
- RTSのメモリ使用の分散的分析手法と実施例
- マルチプロセッサソフトオーバヘッド評価におけるロックモデル解析の一手法
- マルチプロセッサのソフトオ-バヘッドの一評価手法
- ダイナミックステップ評価プログラム(PSPAD)