RTSのメモリ使用の分散的分析手法と実施例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
オンライン中に動作するプログラム等の殆どがメモリ常駐であるリアルタイムシステム(RTS)では,そのメモリ使用の最適化のために,メモリ使用の詳細分析の実現が重要である。しかしながら,従来手法では,カーネルからアプリケーションプログラムまでの全てのメモリ使用の詳細分析の実現には至っていない。そのために,そのメモリ使用量が予想を越えているときの原因究明が困難であるだけでなく,分析範囲の網羅性と分析結果の正当性を確認できないという問題があった。本論文では,オンライン時にメモリ使用の最低限の情報を蓄積し,そのダンプ情報をオフライン処理により分散的に解析し,オペレーティングシステムの統計情報が提供する全メモリ使用量と当手法の分析結果との一致を確認することにより分析の正当性と分析範囲の網羅性を検証する手法,メモリ使用を大まかな用途毎等に徐々に細分して全ての使用主等を見い出す手法,およびそれらの効果の例を明らかにする。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-08-22
著者
関連論文
- リアルタイムシステムにおけるRISC性能の解析
- 運用データを利用した大規模オンライン情報処理システム用信頼性保証方式
- リアルタイムシステムにおける2次キャッシュ競合ミスの回避
- リアルタイムシステムにおけるRISC性能解析の精度検証
- RTSのメモリ使用の分散的分析手法と実施例
- マルチプロセッサソフトオーバヘッド評価におけるロックモデル解析の一手法
- マルチプロセッサのソフトオ-バヘッドの一評価手法
- ダイナミックステップ評価プログラム(PSPAD)