フォールト検出難易度に基づく残存フォールト推定モデルの適用法
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概要
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フォールト検出難易度に基づく残存フォールト推定モデル(FDM: Fault Detectability Model)は, 大規模なソフトウェアあるいはシステムプログラムや通信制御プログラムのような処理の複雑なソフトウェアの残存フォールト数を, 高精度に推定可能な手法として提案された[16]. しかし, フォールトの分類が人に依存しやすいこと, およびFDMの有効性を主張するには適用事例が少ないことが課題として残っていた. 本論文では, フォールトを検出難易度別に個人差なく分類するために, 実行多重度および実行環境/条件への依存性という分類軸を導入したフォールト分類基準を提案し, 分類された各クラスのフォールトをペトリネツトを用いて模式化する. また, その分類基準を用いたフォールト分類事例を示す. そして, 2種類のソフトウェアにFDMを適用し, ヒューリスティックな考察を加えた実践的な残存フォールト数推定方法を述べる. また, FDMの応用として, フォールトの検出難易度クラス別の検出率を用いて試験の到達度あるいは終了判断を視覚的に表すFDMチャートを提案する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-25
著者
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