外国語韻律情報の表象形態 : 中国語の四声を用いて
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概要
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言語的刺激の短期的保持表象に関して, 分節的特徴については数多く研究されてきたが, 韻律についてはあまり明らかにされていない.そこで, 中国語の知識をもたない被験者を対象として, 二重課題法を用いた心理実験をおこない, 中国語単語の声調の心内表現を検討した.実験の結果, 溝音活動は中国語単語の声調の保持に干渉するが, 分節的特徴を除去した刺激の保持に対しては干渉しなかった.この結果は, 声調言語を保持するときには, 分節的特徴と韻律の時間的対応関係を保持するため, 両者の協応した統合的なコードが用いられていることを示唆している.言語・非言語ピッチの保持に対して, ピッチ制御運動コードが用いられている可能性についても議論される.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-10-05
著者
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