再帰時間符号化データ圧縮法における情報埋込み(情報理論)
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概要
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情報埋込みは主にマルチメディアデータに対するセキュリティ分野で用いられるが, 本論文では, 無ひずみデータ圧縮に組み合わせた情報埋込み手法について埋込み量に関する分析を行う.扱うデータ圧縮法はすべて再帰時間に基づく手法であり, 再帰時間のもつ冗長性を利用することによって情報埋込みを実現する.この情報埋込みにおいて, 埋込み量がたかだか一定ビットまでならば, 圧縮の最適性を失わないことを示す.また, 埋込み許容量についての評価も行う.そこでは, 被埋込みデータがエントロピーHの定常情報源からの出力である場合, 1ビット当り1-Hビットまでの埋込みが可能であることを示す.更に, 本論文では, 埋込み手法の応用として, 圧縮性能を改善する自己埋込みと呼ぶ手法を提案する.自己埋込みの圧縮性能改善については実験で確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-05-01
著者
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