記号列の長さと位置との関係をポインタ符号化に利用したZiv-Lempel符号
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概要
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データ圧縮のためのZiv-Lempel符号には基本的に二つの方式がある.それらの融合方式あるいは融合とみなし得る方式がZiv-Lempel符号の改良方式として既にいくつか提案されている.本論文では,融合を行うことによって,融合自体のもたらす利点に加えて,より効率的な符号化を可能とするZiv-Lempel符号の構造が明らかとなることを示し,更に,その構造を利用した具体的なデータ圧縮法の提案を行う.提案する方法はLZ77法の改良に相当し,符号化のための各部分列のポインタ情報として,従来の多くの方式とは逆にまず各部分列の長さに相当する量を符号化する.次に,この結果を利用することによって参照部分列の位置の符号化法を選択的に変更するものである.この方法は,Ziv-Lempel符号の変形算法の中でも最も圧縮力に優れるものの一つになっている.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-09-25
著者
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