階層型組織における協調型意思決定支援方式の提案
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概要
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従来の集団意思決定支援研究の多くは同一の問題を全員で協議するプロセスを対象としていたのに対し, ここで扱う電力系統などの大規模システムにおける問題解決は次のような構造的な特徴をもつ. まずシステムを稼動させたまま事故処理をするので, 外乱が発生し問題の構造が一定でないこと. リアルタイムの処理が要求されること. 階層型組織では, 上位にいるものが大局的な指示を出し, 下位にいるものがその指示のもとで具体的な操作を行うこと. 一見各自が個別に意思決定しながらもその結果は協調的な問題解決プロセスになっている. このプロセスには状況と他人の意図 (目標と戦略) を正確に把握することが重要である. そこで「目標」,「戦略」,「システムの状況」を重畳して表示することにより, 意図と状況との乖離の様子を見せるシステムを開発した. 本システムを電力系統における二つの事故例に適用して専門家の評価を受けた. この表現方法によって戦略のミス,上位の戦略が正しく下位に伝わらなかった伝達ミスなどに気づくことができた. また状況をモニタしながら試行錯誤的に戦略を修正することなども容易になった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-02-25
著者
-
西田 正吾
大阪大学基礎工学部システム工学科
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山岡 孝行
三菱電機(株)名古屋製作所
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山岡 孝行
三菱電機株式会社先端技術総合研究所
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仲谷 美江
三菱電機株式会社先端技術総合研究所
-
山岡 孝行
三菱電機(株)先端技術総合研究所
-
細野 善久
三菱電機株式会社制御製作所
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西田 正吾
大阪大学基礎工学研究科
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