MSEの最小化に基づく信号個数の判定法
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概要
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次数の高い線形モデルを利用した修正最小2乗法(CLS)に基づいて白色雑音中の正弦波信号の周波数を推定する場合に, その信号の個数を判定するための平均2乗誤差(MSE)規範を与える. 従来の線形予測法による自己回帰(AR)モデルによる方法と異なり, 雑音を受けた観測信号の相関行列の逆行列をとる際に対角要素から雑音の分散を引く操作を行うことにより漸近的バイアスを除去できる利点をもつ. しかし, このためには観測信号のみを用いて, 信号の相関行列のランクと雑音分散の両者を正しく推定する必要がある. 本論文では相関行列の固有値分解において導出したMSE規範を最小にする固有値の打切り法を解析的に明らかにし, 雑音分散が満たすべき関係式を与え, 更に観測信号のみを用いて相関行列のランク決定と雑音分散の推定を同時に行う反復的なアルゴリズムを与えた. 最後に数値例を通して, 提案するMSE規範の妥当性とそれに基づく個数判定アルゴリズムの有効性に関して検討を行い, 他手法との比較検討を行った.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-02-25
著者
-
佐野 昭
慶応義塾大学理工学部
-
佐野 昭
慶應義塾大学理工学部
-
青木 泰
慶應義塾大学理工学部電気工学科
-
辛 景民
富士通研究所
-
鍵和田 元
慶應義塾大学理工学部
-
辛 景民
慶應義塾大学理工学部電気工学科
-
佐野 昭
慶應義塾大学
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