マルチホップを用いた車車間音声通信(ブロードバンド無線アクセス技術, IPをサポートする無線アクセス技術, 光無線システム, 無線通信一般, およびRCS/CS各研究会一般テーマ)
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概要
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近年、道路交通の安全性や渋滞緩和の向上を目指して、ITSの研究開発が世界各国で行われている。現在、車車間通信の技術は、安全運転支援としてだけではなく、ある種のエンタテイメントツールとして利用されることも考えられている。また、VoIPの大きな発展にともない、IPネットワークにおける音声通信への要求が高まっている。現在、ITSにおける車車間通信の多くは、基地局を介した通信が主流である。そこで我々は、以上のようなITSや通信インフラの発展の流れを汲み、マルチホップを用いた基地局を介さない車車間音声通信システムを提案する。本提案システムでは、既存の無線ネットワークと無線IP端末を用い、高音質でコストの安い音声通信が可能となる。このマルチホップを用いた車車間音声通信により、音声を複数のグループ間で共有することによって、複数の車両に乗車しているドライバー達があたかも一つの部屋に存在するかのような臨場感を生み出すこととなる。本研究では、シミュレーションを通じて提案システムを評価し、システム実現のための問題点の検討を行った。その結果、提案システムは新しい車車間通信として期待できることが示された。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-01-19
著者
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中川 正雄
慶應義塾大学理工学部情報工学科
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田中 裕一
沖電気工業株式会社
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田中 裕一
沖電気工業(株)(ssc)無線技術研究開発部
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小西 孝英
慶應義塾大学理工学部情報工学科
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中川 正雄
慶應義塾大学
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