マルチメディア通信環境を考慮したW-CDMA下りリンクにおける基地局用ビーム形成法

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概要

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W-CDMA方式(FDDモード)における下りリンクビーム形成法について論じる.FDDモードでは上下リンクにおける伝搬路特性が異なるため, キャリブレーションや閉ループ伝搬路推定などの伝搬路補正技術が考えられる.本稿では, 上述の伝搬路補正技術の適用効果を角度広がりの影響を考慮しながら通信容量に基づいて評価する.また, マルチメディア通信環境に適したビーム形成法についても適用効果を論じる.性能評価の結果, キャリブレーションは角度広がりが大きくなるにつれ, その適用効果が小さくなることが分かった.逆に, 閉ループ伝搬路推定は角度広がりが大きくなるにつれ, その重要性が増すことも分かった.また, マルチメディア通信対応型ビーム形成法と閉ループ伝搬路推定を組合せると, 角度広がりによらずW-CDMA下りリンクで高容量を維持できることが示された.
2001-11-12

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