人工雑音環境下におけるCNR推定とセクタアンテナによる誤り率特性改善法への適用に関する検討
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概要
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ISM帯を利用する無線LANシステムは最近の低価格化ならびに帯域幅の拡大による高速化の進展により, 比較的容易に導入できる無線LANシステムとして注目されている. しかしながら, ISM帯無線LANシステムはISM機器と重畳する周波数帯を利用するため, ISM機器から発生する人工雑音の影響により誤り率特性は大きく劣化することが知られている. 一般に人工雑音の発生状況は時間的に変動するため, 雑音の発生状況に適応した対策が有効であると考えられるが, そのような対策を実現するには人工雑音を特徴づけるパラメータを適宜推定する必要がある. なかでも搬送波電力対雑音電力比(CNR)は人工雑音を特徴づける最も基礎的なパラメータであり, かつ人工雑音対策を実現する際に幅広く応用できるものと考えられる. そこで本稿では, ISM帯無線LANシステムに用いられるDS-SS方式を対象とし, 人工雑音環境下におけるCNR推定特性に関する検討を行う. さらに, CNR推定をセクタアンテナによる人工雑音除去法でのセクタ選択に適用した場合の誤り率特性改善効果について検討する.
- 1999-07-23
著者
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森永 規彦
大阪大学大学院工学研究科
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宮本 伸一
大阪大学大学院工学研究科
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藤 晋平
大阪大学大学院工学研究科通信工学専攻
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宮本 伸一
大阪大学大学院 工学研究科 通信工学専攻
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森永 規彦
大阪大学大学院 工学研究科 通信工学専攻
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