高速適応変調方式を用いたDS-CDMA/TDMAデュアルモード方式による高速データ伝送方式に関する検討
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概要
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伝送メディアのマルチメディア化に伴い, 従来の音声伝送に加え, データ伝送の需要が非常に大きなものとなっている.この場合, ファイルのように一定長のサイズを有するデータを伝送する際の伝送方式については, システムの有する周波数資源の範囲内で, 可能な限り高速伝送を適用することで, 周波数資源の早期の開放が可能となり, 伝送特性の向上に有効であるものと考えられる, しかし, DS-CDMA方式では遅延波の分離のためにはある程度の処理利得が必要となることから, 最大伝送速度が制限されるという問題が生じる.筆者らはデータを伝送する端末に対して高速伝送が可能となるTDMAスロットを割り当てることで, 周波数資源の早期開放を実現するDS-CDMA/TDMAデュアルモード方式を提案してきた.本検討では, TDMA サブフレームにおいて, 受信CIRの変動に基づいて変調パラメータを更新する高速適応変調方式を適用することを提案し, その特性を計算機シミュレーションで評価した.その結果, 提案方式は伝送にDS-CDMA方式のみを用いた場合と比較して, 伝送遅延時間を大幅に短縮化できることを確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-01-11
著者
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