コグニティブ無線ネットワークのためのダイナミックスペクトル割当を用いた波形ロード型伝送方式に関する検討(ブロードバンド無線アクセス技術,無線信号処理,無線通信,一般)
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概要
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近年,様々な無線通信システムが混在するようになり,このような環境下で全ての無線ノードが自律的に使用可能な周波数や電磁環境を含む無線環境を認識し,互いに邪魔をすることなく所望の伝送レートに応じて通信を行うコグニティブ無線ネットワークが盛んに検討されている.コグニティブ無線ネットワークでは,周囲の無線環境を認識し,二次利用が認められた帯域に対してもダイナミックなスペクトル割当法により利用可能となっていることから,必要な帯域幅と利用可能な周波数帯に応じたスポット的な周波数利用が求められる.これに対する伝送方式として,利用帯域を複数の狭帯域サブキャリアに分割して独立に変調し,周波数軸上で並列に伝送可能なOFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が有望視されており,盛んに検討が行われている.しかしながら,この場合コグニティブ無線ネットワークを実現できる無線ノードがOFDM方式を採用したノードのみとなってしまう.そこで本検討では,任意の信号スペクトルに対して時間軸上でサイクリックプレフィックス(CP: Cyclic Prefix)を付加することで擬似的な線スペクトルとし,各線スペクトルを周波数軸上でダイナミックに移動させることで利用可能な帯域に割り当て,それらを束ねることで広帯域伝送を行うダイナミックスペクトル割当を適用した波形ロード型伝送方式を提案する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-01-19
著者
-
三瓶 政一
大阪大学大学院工学研究科
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横枕 一成
シャープ株式会社研究開発本部先端映像・通信技術研究所
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森永 規彦
大阪大学大学院工学研究科
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森永 規彦
広島国際大学情報通信学科
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森永 規彦
広島国際大学工学部情報通信学科
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横枕 一成
大阪大学大学院工学研究科
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森永 規彦
広島国際大学工学部
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三瓶 政一
大阪大学大学院工学研究
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