階段状線欠陥導波路を用いたフォトニック結晶方向性結合器(量子効果型光デバイス,及び光集積化技術,及び一般)

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概要

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次世代光集積回路のプラットフォームとして期待される二次元フォトニック結晶である二次元フォトニック結晶スラブ上で、光スイッチ等の基本素子として重要な受動素子である四端子対方向性結合器を、単一線欠陥導波路を用いて実現するために、実効屈折率法を用いた二次元FDTD法を用いた数値解析により評価した。主線路と副線路の片方を直線状導波路とする「JIパターン」を導入することにより、両線路を急激曲げにより近接させた部分で分布結合線路としての界の励振に成功し、また、結合長の調整により任意の結合度を実現し得ることを確認した。更に、「階段状線欠陥導波路」を導入して、結合度,方向性の改善を行い、帯域を拡張し得た。以上により、二次元フォトニック結晶スラブ上の四端子対方向性結合器の実用性に関する見通しを得た。階段状線欠陥導波路は、フォトニック結晶線欠陥導波路の急激曲がりの透過帯域を改善する一手段としても期待される。
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-06-27

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