カルバゾール誘導体の2次非線形光学応答とフォトリフラクティブ効果
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概要
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我々は既に、共役カルバゾールトリマーがモノリシックフォトリフラクティブ効果を発現することを見出している。今回、新規な構造を有するモノリシックフォトリフラクティブ材料を合成する目的で、このカルバゾールトリマー構造を有するハイパーブランチポリマーを新規に合成した。このポリマーは電場配向ができると共に一次元の流動下で成膜する垂直スピンコート法によっても極性配向できた。その絶対配向はSHG位相により決定された。一方、カルバゾールモノマーを有するハイパーブランチポリマーは電場配向できるのに対し、垂直スピンコート法では配向できないことがわかった。また、カリックス〔4〕アレーンをプラットフォームに利用し、長鎖アルキル基でカルバゾールを結合させたアモルファス化合物を合成したところ、少量のTNFのドープでフォトリフラクティブ効果が観測された。カリックス〔4〕アレーンを用いた初めてのフォトリフラクティブ材料の例である。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-05-05
著者
-
郡司 敦
理化学研究所
-
雀部 博之
千歳科学技術大学光科学部物質光科学科
-
木村-須田 廣美
戦略的基礎研究・科学技術振興事業団
-
郡司 敦
戦略基礎, 科技団
-
今瀬 禎宏
理研
-
木村(須田) 廣美
戦略基礎, 科技団
-
雀部 博之
戦略基礎, 科技団
-
和田 達夫
戦略基礎, 科技団
-
今瀬 禎宏
埼玉大学大学院理工学研究科:理化学研究所
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