パイプライン方式によるリアルタイムの領域ラベリング(II) : 基本アルゴリズムの拡張方式
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概要
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筆者らの考案した領域ラベリングの基本アルゴリズムでは,ラベル間連結情報テーブルの統合処理を各行毎に行う.これをハードウェアで実行するには,ビデオ信号における水平帰線期間を利用するか,もしくはビデオ信号からのデジタル化画像を扱う時に水平帰線期間のような行毎の空き時間を設定して利用することが考えられる.しかしながら,水平帰線期間そのものを使用する場合や,行毎の同様な空き時間が極めて短時間しか設定できない場合,出現ラベル数の多大な大画面では行毎のラベル間連結情報の統合処理が間に合わなくなり,問題となる.本報告では,この問題に対処するため基本アルゴリズムの拡張方式を幾つか述べる.先ず,行毎のラベル統合時間そのものを短くするため,各行の出現ラベルのみに対して統合処理を行う部分統合処理方式を述べる.この方式では,各行の出現ラベルにおいて,そのラベル値順のソーティングが不要となる工夫がされている.次に,行毎の空き時間が全く期待できない場合において,行毎のラベル統合時間を確保するために,行割りと縦2分割による2通りの画面分割処理方式と,2行毎一度にラベル付与を行う2行一括処理方式を提案する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-10-14
著者
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