パイプライン方式によるリアルタイムの領域ラベリング(I) : 基本アルゴリズムと正当性の証明
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概要
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ハードウェアによるパイプライン処理を目指した,連結領域抽出のための領域ラベリング・アルゴリズムについて述べる.このアルゴリズムでは,ラベル間の連結性検出とラベル付与を付与を行いながら,同時に1つ前の行のラベルを常に書き直す.このときラベル付け用論理マスクにおけるラベルZに対しては,1次元配列形式のテーブル(LRAM)に書かれているラベル間連結情報から,Zの代わりとしてLRAM(LRAM(Z))なるラベルを用いる.更に,このLRAMに書かれているラベル間連結情報の統合処理を各行毎に行う.本アルゴリズムによれば,画面を上から1回ラスタ走査した際に,複雑な位相形状を有する1つの連結パターン(領域)が2つ以上の分離する連結成分から成ると認識される結果は生じない.この理由は,任意の出現ラベルにおいて,より小さなラベル値のラベルと合流するのは高々1回しか起きないので,LRAMにおけるラベル間連結情報が単純な木構造のまま保持され,連結情報の欠落が生じないためである.本報告では,1つの連結パターンには唯一つのラベルが付与される,という意味でのアルゴリズムの正当性が証明される.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-10-14
著者
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