左端点に着目した区間最小値ラベル保存方式によるパイプライン領域ラベリング : 画像通信システム,画像応用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ハードウェアによるパイプライン処理を目指した,連結領域抽出のための領域ラベリング・アルゴリズムについて迩べる.以前筆者らが提案しアルゴリズムでは、ラベル間の連結性検出とラベル付与を行いながら同時に1つ前の行のラベルを常に書き直す.このときラペル付け用論理マスクにおけるラベルZに対しては1次元配列形式のテーブル(LRAM)に書かれているラベル間連結情報から,Zの代わりにLRAM(LRAM(Z))なるラベルを用いる、更に、このLRAMに書かれているラベル間連結情報の統合処理を各行毎に行う.ここでこの各行毎の統合処理を行う時間確保が問題となり得た。本報告ではこの行毎の統合処理を不要とするアルゴリズムを述べる。すなわちラスター走査時に、パターンの左端点ラベルと次々に合流するラベルの内最小値ラベルを左端点ラベルαにおけるLRAM(α)に保存するようにし、その最小値ラベルμにおけるLRAM(μ)においても、左端点ラベルαを保持する。このようにして、次の行では左端点ラベルを最小値ラベμに書き換えて左から伝播し、ラベルμと連結する任意のラベルβのLRAM(β) にμを代入して、統合処理と同等の効果を得る。本アルゴリズムの具体的実現には,1画素の時間内で3回のアクセスが可能なLRAMを用いればよい、ことも示す。
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1994-02-24
著者
関連論文
- ベクトル場フーリエ変換とKL展開による文字の感性的情報の抽出
- ベクトル場のフーリエ変換を用いた文字の感性的評価の試み
- ビデオカメラからの画像系列後戻り差分処理による手書き文字・図形のオンライン入力方式 : ビデオタブレット
- 距離変換とスケ-ル・スペ-ス・フィルタリングとの類似性
- 計算モデル間の等価性について (IV) : 流れ図プログラムと帰納的部分関数
- 計算モデル間の等価性について (III) : Turing機械と流れ図プログラム
- 計算モデル間の等価性について (II) : 帰納的部分関数とTuring機械
- 拡張安定結婚問題の高速反復解アルゴリズム
- 左端点に着目した区間最小値ラベル保存方式によるパイプライン領域ラベリング : 画像通信システム,画像応用
- 左端点に着目した区間最小値ラベル保存方式によるパイプライン領域ラベリング
- パイプライン方式によるリアルタイムの領域ラベリング(II) : 基本アルゴリズムの拡張方式
- パイプライン方式によるリアルタイムの領域ラベリング(I) : 基本アルゴリズムと正当性の証明