感情知覚モデルを検証するための規則の構築(聴覚・音声及び一般)

概要

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本論文では, ある音声の心理的特徴を異なった心理的特徴として知覚させる、例えばより「明るく」や「暗く」聞こえるような音声を再合成するための規則について報告する。筆者らは先に感情音声知覚のための三層モデルを提案した。このモデルは、人間による感情の知覚は異なる心理的特徴の知覚の組み合わせで成り立っている, という仮定に基づいている。そして、聴取実験と音響分析によって三層間の関係をトップダウン的に構築し, 感情知覚をモデル化できることを報告した。本論文ではこのモデルを検証するために、ボトムアップ法を採用する。ボトムアッ法では、まず、最下層の音響特徴を操作して, 二層目に位置する単一または複合した心理的特徴を含む音声を再合成する。そして、最終的に最上層において異なる感情として知覚される音声を再合成できるかどうかを調べることでモデルを検証する.本論文ではその第一歩として, 実験と音響分析の結果にもとづいて、異なる心理的特徴として知覚される音声を再合成するための規則をどのように構築するかを示す。構築した規則によって再合成した音声を用いた検証実験の結果、先の研究で構築したモデル中の心理的特徴レイヤと音響特徴レイヤの関係は有効であることが示された。
一般社団法人電子情報通信学会の論文
2005-07-14

感情知覚モデルを検証するための規則の構築(聴覚・音声及び一般)

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