遅れ力学系による暗号化
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概要
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本論文では、遅れ力学に現れる複雑さを利用して暗号化をおこなうモデルを提案する。この方式では暗号化のプロセスは暗号化するビット列のそれぞれのビットがお互いに遅れをともなって相互作用する力学系とする。この力学系の特性を数値計算によって調べたが、鍵、すなわち力学系を規定するパラメータ、の一部の変更が暗号化状態に多大な影響を及ぼすなどの暗号方式として望ましい性質の一部を持ち合わせていることが示された。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-07-30
著者
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