Delayed Random Walkによる重心制御機構のモデル
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概要
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信号伝達の「遅れ」と「ノイズ(ゆらぎ)」は生体の情報処理にほほ普遍的に存在する要素である。最近、我々はこの2つの要素を同時に含む系の理論体系の一つとしてDelayed Random Walkの概念を提唱した。Delayed Random W alkはWalkerの有る地点での遷移確率が、ある1定の時間以前のWalkerの存在地点によって決まるようなRandom Walkである。この概念のもとで人間の重心制御のモデルを構築したが、ここではそのモデルをさらに発展させた、モデルを考察する。具体的には重心制御における空間的なThresholdを設け、それ以下での揺らぎについては強いフィードバックがかからないようなモデルとした。このモデルによる統計的な挙動と実験におけるデータとの比較について考察する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-06-21
著者
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