高騒音下における音声認識方式の検討
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概要
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本報告は、高騒音が重畳しかつ発声変形を含む音声を対象に適応ノイズキャンセラ(ANC)を用いた音声認識方式を検討している。評価は、(A)発声変形を含まずANCによる騒音抑圧の効果のみを検討する実験と、(B)騒音重畳と発声変形の双方を扱う実験の二つについて行った。(A)は10数字を(B)は100都市名を対象に、微分-直交化フィルタ法を用いた特定話者単語認識実験を通して評価している。ANCを適用した認識評価では、SN比が平均-6dBの高騒音下において認識率が23.3%から95.8%と飛躍的に向上した。また、騒音が重畳し同時に発声変形を含む音声を対象とした評価では、騒音に対してANCを適用すると共に、発声変形に対して実環境音声(1回発声)の追加登録を行うことにより、実用レベルの高い認識率が得られた。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-06-16
著者
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小野木 智宏
東芝コンピュータエンジニアリング(株)
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中山 昭
東芝コンピュータエンジニアリング(株)
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南 重信
東芝情報通信システム技術研究所
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新田 恒雄
東芝マルチメディア研
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南 重信
(株)東芝モバイルコンピューティング&コミュニケーション開発センター
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南 重信
東芝情報通信研
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