クラスタリング手法を用いた波形合成ユニットの生成と音声合成
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概要
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波形合成手法を基本とする、高品質規則合成方式について検討を加えた。これまで、音声波形データをピッチ情報と共に蓄積し、選択基準に適合した合成ユニットを逐次接続する方法で、肉声にせまる高い品質の合成音声が得られることを示した。この合成方式では、多量の音声波形データが必要になる。従って、装置の小型化や高速化にあたっては、合成ユニットの構成法を含む、波形情報量の削減に関する検討が必要である。本報告では、クラスタリング手法を用いた波形合成ユニットの生成法を提案する。ここで用いたクラスタリングは、音韻環境を考慮したCoc(Context Oriented Clustering)法である。本手法の考え方はとてもシンプルであり、また処理も簡単で、波形合成ユニットを効率よく構成するには非常に有効な方法である。合成ユニットの生成法、波形合成方式への適用、合成音声の主観評価結果について述べる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-01-20
著者
-
伊藤 憲三
Nttヒューマンインターフェース研究所:岩手県立大学
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広川 智久
Nttヒューマンインターフェース研究所
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中[ジマ] 信弥
NTTヒューマンインターフェース研究所
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中 信弥
Nttヒューマンインターフェース研究所
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