調音音響変換A-b-S法を用いたVCV音声の動的声道形推定

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概要

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本論文では,調音音響変換によるA-b-S法を用いたVCV音声波形からの動的声道形推定法を提案し,その有効性について検討する。声道形モデルには,調音位置と声道断面積を11個のパラメータで表した11次元モデルを使用する。また,発声音声が既知と仮定して,母音の推定にMRIデータから求めた声道形の典型値を初期値とし,母音と子音の遷移部には,遷移速度と時間位相差で表すシグモイド関数を用いる。さらに,A-b-S法によりF2,F1の順,感度の高い調音特徴の順で動的声道形を推定する。本方法を,男性話者の[iia], [ija], [ira], [iwa], [li], [ri]のVCV音声等について適用した結果,直接動的声道形を推定することができ,また,類似単語を識別できる遷移速度と時間位相差特微が得られ,本方法の有効性が確認された。
2003-01-24

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