文音声中の特殊拍の発音評価法の検討

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概要

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本論文では、会話に近い文音声中の特殊拍の発音習得を支援するため、特殊拍の発音自動評価法を提案し、その検討をする。最初に、日本語文節境界に含まれる無音部に対処するため、非対称整合経路を持つ動的計画法を用いて特殊拍の持続時間を推定する。つぎに、発話速度に依存しない特殊拍の評価を行うため、文音声の推定平均拍時間を用い正規化する。さらに、事後確率に基づいたスコアリング関数に感度係数を導入し、発音の変化に対応させる。留学生38名による2種類の文音声中の特殊拍の発音評価実験において、無音区間に対処し特殊拍の持続時間を正しく推定でき、また、発話速度に対応して特殊拍持続時間を正規化することができ、さらに、均等なスコア分布となる感度係数を3とすることで、文音声中の特殊拍の発音評価が可能であることが分かった。なお、特殊拍と非特殊拍の両方を含む評価用文音声を用いることで、特殊拍発音能力の評価がより厳密にできることが分かった。
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-01-23

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