M-ary/SSMA ALOHA方式の通信性能に対するCLSPの有効性

概要

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本稿では、Channel Load Sensing Protocol(CLSP)をトラフィック制御方式として適用したM-ary / SSMA ALOHA方式の性能について、理論解析により検討が行われている。特に、白色ガウス雑音下において、CLSPを適用したM-ary / SSMA slotted ALOHA方式のスループット特性と遅延特性が求められている。また、M-ary / SSMA slotted ALOHA方式とDS / SSMA slotted ALOHA方式の両方式にCLSPを適用した際のスループット特性と遅延特性について比較検討がなされている。その結果、CLSPによるトラフィック制御はM-ary / SSMA slotted ALOHA 方式の通信性能を改善することが明らかにされており、M-ary / SSMA slotted ALOHA方式のCLSPによる性能改善の度合は、DS / SSMA slotted ALOHA方式にCLSPを適用した場合に比べて大きなものであることが示されている。また、CLSPを適用したM-ary / SSMA slotted ALOHA方式は、CLSPを適用したDS / SSMA slotted ALOHA 方式と比較して優れたスループット特性、遅延特性を示すことが明らかにされており、M-ary / SSMA ALOHA方式に対するCLSPの有効性が示されている。
一般社団法人電子情報通信学会の論文
2000-03-16